49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

出世したくないサラリーマンが増えている理由は理解できる

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会社に勤めていたときのこと。
深夜の業務を終えて疲労困憊し、帰宅に向かう会社の廊下で「ハア〜」と大きなため息をついたのを後輩の社員に見られたことがあります。
もう、こんな仕事、やってられねえ。
そんな思いだったのでしょう。
後ろを歩いていた後輩は「いやあ、大きなため息でしたね〜。ホントに疲れてるんですね」と苦笑いしながら話しかけてきました。
会社で希望退職の募集が始まったとき、真っ先に「早期退職するんでしょう」と言ってきたのがこの後輩です。
ぼくの気持ち、分かってたんですね。

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セミリタイア生活が始まって、そろそろ9ヶ月が過ぎようとしています。
日ごろ会社のことを振り返ることはほとんどないのですが、ふとした時に仕事をしていた時代を思い出す時もあります。
もう会社に未練はありません。
バリバリ働いている同僚たちの話や、仲間が出世していく様子を聞くと、頑張っているなあと感じます。
正直、ちょっぴりまぶしく思う気持ちもないではありません。
だけど同時に、あの大きなため息をついた時のことを思い出すのです。
心身ともに疲れ切り、ヘトヘトになって薄暗い廊下を歩いた、あの日のことを。
そして、もう2度と戻りたくないと、改めて思うのです。

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いまは出世を望まないサラリーマンが増えているようです。

  
管理職になって出世しても、責任が大きくなる割に報われない。
働き方改革」が叫ばれて平社員の勤務状況には注意が払われるけれど、管理職は後回しです。
平社員の負担が軽減された分、それを管理職がかぶることになります。
以前は部下を育てながら成果を出していくのが管理職の仕事でした。
そこには苦労とともにやりがいもあったでしょう。

だけど、いまは部下にもシニア社員が増えました。
部下を育てるというより、年配の社員に気をつかいながら、いかに気持ちよく働いてもらうかに心を砕かないといけません。
年下であっても、パワハラやセクハラにならないよう、常に気をつける必要があります。
会社が右肩上がりでイケイケなら、権限を持つ管理職は楽しいかもしれません。
しかし、業績が悪化している会社では、人員や予算が削減される状況下で成果を求められます。
部下を配置転換したりリストラしたりしなければならない場面も増えます。
気苦労ばかりが多く、報いが少ないのが今の管理職だと言えます。

だから、いま管理職を務めている皆さんは素直にスゴイと思いますね。
人には言えないプレッシャーや責任を背負い込んで、日々働いている。
心から、お疲れ様です!
くれぐれも体と心を壊さないように頑張ってくださいね。