49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

50歳で肩書「旅人」の同級生がいた

f:id:hima-life:20201019204418p:plain

今年は新型コロナの影響で、さまざまなイベントが延期や中止になっています。

結婚式も延期が多いらしいですね。

高齢の親族も多数集まるので、仕方ないかと思います。

人気の教会や神社などは次の予約を取るのが難しいのでしょうか、「1年後に延期」を決めたカップルもいるようです。

みんな思いますよね。

1年後、カップルがちゃんと続いているといいなって。

大丈夫かなって。

若いころの1年って、何が起きても分からないですからね。

 

それはそれとして。

ぼくにも新型コロナの影響がありました。

高校の同窓会が中止になったのです。

卒業以来、30年以上ぶりに一同が集う機会でした。

高齢の恩師らも招待されていたので、中止は妥当な判断だと思います。

ぼくはそれほど高校に思い入れがないので、そんなに残念ではありません。

別に熱く語り合う話題もないし、会社も辞めたので仕事上のメリットもないんです。

昔話って、楽しいですかねえ。

 

f:id:hima-life:20201019204615p:plain


同窓会は中止になりましたが、消息が分かる人の名簿作成は進んでいるようです。

眺めていると、名前のほかに、希望者は肩書をつけています。

「田中太郎 〇〇銀行」「鈴木次郎 〇〇製作所」みたいな感じ。

これ、改めて考えると不思議じゃないですか。

30年ぶりに会う人のアイデンティティーが、働いている会社の名前って。

だって高校時代は、あいつは足が速かったとか、やたら声が大きかったとか、スポーツで全国大会に出たとか、その人を表すものってまちまちだったはずです。

みんな、それぞれの特徴で人物像を記憶している。

なのに、30年後に会う人間を表すものが一律に、勤めている会社の名前になってしまうんですよ。

いかにも会社人間社会のニッポンですね。

ぼくは肩書ナシですが。

 

f:id:hima-life:20201019204648p:plain

そんななか、目を引いた肩書がありました。

「旅人」です。

いやあ、勇気ありますね。

拍手です。

パチパチパチ。

これが20代だったら分かります。

「オレは旅して生きてるんだ」「ほかのヤツとは違うぜ」と粋がる気持ちは理解できます。

でも、みんな50歳なんですよ。

20代で「旅人」を名乗るのとは意味が違います。

50歳にして「旅人」を肩書にできるのって、スゴクないですか?

いったい、何をやって生きているんでしょうか。

高校時代は目立つ存在じゃなかった男なので、そいつのことはあまり記憶にありません。

だけど、30年を超える月日は一人の男を旅人に変えたのですね。

 

ともかく、誰もが「〇〇証券」じゃなくて、よかった。

日本もまだ捨てたものじゃない。

なんだかほっとしました。

ぼくも次の機会があったら「遊び人」でも名乗ろうかな。