高円寺の海の家「やじきた2号店」がプレオープン、フワフワかき氷を味わう
ぼくが通っていた高校は、すごく自由な校風でした。
いい言い方をすれば、ですが。
悪い言い方だとハチャメチャ。
文化祭や体育祭のあとは、みんなで酒盛りして騒ぎましたね。
もう35年ほども前の話です。
当時は世の中全体もおおらかでした。
高校生にもなれば、ビールくらい飲むのは当たり前という雰囲気でした。
寮生が半分くらいいたのですが、寮でお酒が見つかって停学処分になる生徒もちょくちょく出ていましたね。
ひどいのになると、酔っ払って道路で寝込んでいるところを見つかったやつも。
授業が終わったあと部活の前に一杯ひっかけて、ちょっと赤ら顔で練習に出てきた猛者もいました。
いやあ、今から考えるとみんなやりたい放題だったなあ。
それであるとき、クラスメートの一人が停学になったんです。
どうやら飲酒が発覚したらしい。
それ自体は珍しくなかったのですが、飲んでいたお酒が珍しかった。
田舎だったので、お酒はビールか日本酒、たまにウイスキーといったところでしたが、彼が飲んでいたのはブルーハワイ。
ラムベースの粋なカクテルだったんです。
噂はあっという間に広がりました。
以降、卒業するまで彼のあだ名は「ブルーハワイ」になりました。
懐かしいなあ。
元気にしてるかな。
そのブルーハワイのかき氷を高円寺で食べました。
あずま通り商店街にプレオープンしたカフェバー「やじきた2号店」。
海の家をモチーフにしたお店。
8月11日にグランドオープンするようです。
店内に足を踏み入れると、軽快なラテン音楽が耳に入ってきました。
カウンターにはお酒のボトルが並び、壁にはギターがかけられています。
本棚にはガラスの仮面、バガボンドなどの漫画や文庫本が置かれています。
まさに海辺のカフェといった感じ。
いいなあ。
ブルーハワイのかき氷(350円)を注文しました。
こんもり盛られた白い氷の山。
あれっ、真っ白だぞ。
「シロップは下にあるので、そこをすくってください」と店員さん。
なるほど。
下の方をほじると、中から鮮やかなブルーが顔をのぞかせました。
これこれ。
甘く、冷たく、透き通った味のかき氷が口の中に流れ込みます。
氷はきめが細かくフワフワで、絹のような歯ざわりです。
夏を実感しました。
「大人のかき氷」は梅酒やカルーアミルクがかけられるみたい。
これも楽しめそうですね。
メニューのボードにはカレーやオムライス、焼きそばなども書かれていました。
「夜は飲み屋さんになるんですよね」と聞くと、「いやいや、昼から飲めますよ」と即座に返答されました。
やっぱりそうだよね。
高円寺だもんね。
今年の夏は南の島やビーチに行けそうにないので、ここで海辺の気分を味わいますか。