あまりにディープすぎる高円寺のエスニック「Bamii」
高円寺の特長は、懐が深いところ。
それも、すご~く深い。
どれだけディープなテイストでも、難なく受け入れてしまう街です。
高円寺駅南口から徒歩2分にある「Café ethnic Bamii」も、いかにも高円寺らしい店と言えるでしょう。
何も知らずに足を踏み入れた客は、ここがいったい何の店なのか一瞬わからないかもしれません。
店にはレコードが山積みされており、段ボールの上にも無造作に置かれています。
ここは中古レコード店なのか?
はたまた倉庫なのか?
壁には写真がところ狭しと貼られていて、奥には空き瓶が並んでいるのが見えます。
椅子に並ぶクッションは、なぜか猫や虎のデザインばかり。
本能がささやきます。
ここ、ヤバい店じゃないの。
大丈夫。
多少時間はかかるけど、普通に安くて美味しい料理が出てきます。
メニューを見ると、サラダや炒め物、カレー、ごはんものなど豊富です。
メニューはあまりに年季が入りすぎていて、持ち上げただけで中にはさんであった写真が床に落ちてしまいましたが。
小エビ入り生春巻きは480円。
野菜たっぷりでシャキシャキしています。
えびせんが付いたナシゴレンは680円。
味付けが絶妙で、ぱくぱく食べられます。
ナッツが入ったオムレツもおいしかったですね。
お酒の種類もたくさんあるので、じっくり飲むのもいいかもしれません。
店には洋楽のロックが流れていました。
エスニック料理にロックの組み合わせです。
途中で厨房からエプロン姿のマスターが出てきて、レコードの山をあさりはじめました。
お目当ての一枚が見つかったのでしょう、それをターンテーブルに乗せ、曲が流れ始めるとまた厨房へと消えていきました。
料理が出てくるのに多少時間がかかっても、ゆったり構えましょう。
ここは、流れる時間も独特の雰囲気も、すべてを味わう店なのです。