49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

いま株式投資で取るべき方針は?

f:id:hima-life:20200925180308p:plain

先日、大学時代の友人と話していて、こう言われました。
「退職金も入ったんだし、株をやったらいいんじゃない?」
当たり前ですが、早期退職してしまうと収入がなくなります。
いまは失業保険をもらっていますが、それも期限があります。
だから、セミリタイア生活に入ったら資産運用によって収入を得ようとするのは自然な考えだと思います。
友人もそう思ってアドバイスしてくれたのでしょう。

よく「株は資産運用の手段。ギャンブルではなく投資です」という人がいます。
銀行や証券業界の人たちはそのように説明するし、政府も株にお金をつぎ込んでもらおうと必死です。
でもね。
これ、ポジショントークです。
株も立派なギャンブルですよ。
競馬や競輪で財産を失った人と同じくらいかそれ以上に、株で財産を失った人がいるでしょう。
株が上がるか下がるか、誰もわかりません。
みんな、上がると思った株に財産を賭けて祈るのです。

f:id:hima-life:20200925180334p:plain


ただ、競馬と株が違う点があります。
競馬はテラ銭を取られるので期待値はマイナス25%です。
つまり、100円を賭けたら平均して75円が戻ってくるギャンブルです。
一方、株の方は期待値がプラスになっています。
平均すると儲かることの方が多いギャンブルだと言えます。
ピケティ理論の、r>gの法則によれば、歴史的にいつの時代も資産の収益率(r)は所得の伸び(g)を上回っています。
長いスパンで世界的にみれば、株に投資すれば儲かることが多いのです。

問題は、この「長いスパン」がどれくらいかということです。
日経平均株価は1989年12月29日に最高値の3万8915円を記録しましたが、それから30年以上たった今は2万3000円前後で推移しています。
再び最高値を超えることは今後ないかもしれません。
ずっと上昇を続けているように見えるアメリカ株も、1998年のNYダウ平均は9181ドルで、10年後の2008年は8776ドル。
10年たって下がっているのです。
いま60歳の人が株式投資をして70歳になった時にマイナスの結果が出ていたとして、「90歳になるころにはプラスに転じている可能性が高いから投資を続けよう」と考えるのは合理的でしょうか。
その前に死んでいる可能性の方が高いですよね。

f:id:hima-life:20200925180452p:plain


いま20代、30代の人たちなら30年、40年スパンで全世界株に投資するのはプラスになる可能性が高いと思います。
アラフィフだと微妙かもしれません。
新型コロナの影響で10年以上に及ぶ世界的不況が訪れ、株価が低迷し続ける可能性もないとは言えません。
これはぼく個人の考えですが、これからの株式投資は中期的な視野で売買した方がいいと思っています。
つまり、ロングスパンでバイ・アンド・ホールドするよりは、下がったら買って上がったら売るという方法です。
「そんなことができれば誰だって儲かるじゃないか」と思われそうですが、その通り。
だからギャンブルなんです。

f:id:hima-life:20200925180432p:plain


でも、勝つ確率を高めることはできそうです。
「株が加熱し過ぎている、バブルじゃないのか」「ふだん関心のない層まで株に手を出し始めている」というニュースが出てきたら売却し、暴落した時に買う。
言うは易し、行うは難しですよね。
いまの株式の状況は新型コロナ後のバブルだという見方が出ています。
ならば、じっと崩壊するのを待つのも一手じゃないでしょうか。
少なくともアメリカ大統領選の行方やコロナの収束状況を見てから投資方針を決めても良さそうです。
待つのってお金がかからないんですよ。
もうけ損なうのと、損をするのとは大きな違いです。
ぼくの方針は、じっくり待つことです。
投資はあくまでも自己責任で。