49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

セミリタイアした途端に見なくなったものとは?

f:id:hima-life:20200912233636p:plain

多くのセミリタイアの先輩たちや、これからセミタイアしたいと考えている人たちと同じように、ぼくも実際に早期退職するまでは不安と期待が入り混じる日々を過ごしました。
資金面は大丈夫だろうか。
いったいどんな生活が待ち受けているのだろうか。
仕事を辞めたら人間関係はどうなるのだろうか。

これが進学や就職なら、いくらでも情報を手に入れることができます。
大学に進んだら学生たちがどんなキャンパスライフを送っているのかの情報は、いくらでも探すことができます。
ほとんどの大人は社会人として仕事をしているので、就職したらどんな生活を送ることになるのかは想像がつきます。
実際に会うのも簡単です。
大学生や社会人はどこにでもいるからです。
知り合いをたどれば、お茶でもしながら聞きたい人からじっくり話を聞くことができるでしょう。

f:id:hima-life:20200912233704p:plain

いまは老後への関心も高まっています。
老後資金2000万円問題も話題になりましたよね。
「定年本」もブームになったので、老後の過ごし方についての情報は溢れるほどあります。
60代、70代の過ごし方については多くの本が出版されています。

でも、セミリタイアは違います。
ぼくは49歳で早期退職したのですが、同じように早期退職をする人は、ごく少数派です。
自分の周りを見渡してもほとんど知らないし、どんな生活を送っているのか、どんな悩みがあるのか、話を聞くこともできません。
本屋さんに行っても、セミリタイア関連の本を見つけることはできません。
もしかしたらあるのかもしれないけれど、ぼくは見たことがありません。

f:id:hima-life:20200912233739p:plain


だから、早期退職する前は毎日のようにセミリタイア系のブログを読んでいました。
仕事の合間にもせっせと読んでいました。
長年勤めた会社を辞めるのって、どんな心境なんだろう。
トラブルなしにスムーズに辞められるのか。
その後のセミリタイア生活は充実したものなんだろうか。
ヒマで死にそうにならないのだろうか。
仕事をしない生活は1年後、2年後、5年後にどのように変わるのだろうか。

資金面の問題は計算して解決できても、それ以外の問題や悩みはこうしたブログを通じてしか分かりません。
本当にセミリタイアした先輩たちがいるのをブログで知ることができ、心の支えになりました。
セミリタイアして良かった」と綴る多くのブログを読んで、ぼくは早期退職を決意したのです。

f:id:hima-life:20200912233805p:plain

ところが。
実際にセミリタイアすると、変化が起きました。
セミリタイア系のブログを全く読まなくなってしまったのです。
それまで未知のものだったセミリタイア生活は、紛れもない現実になりました。
抱いていた不安や期待は、どこか遠くにあるものではなくなり、日々の暮らしのなかに溶け込みました。
たとえ他のブログの失敗談を読んで後悔したとしても、いまさら会社員生活に後戻りすることはできません。
ただ、いまの生活を前に進めるだけです。
だから、セミリタイアブログをほとんど見なくなったのです。
いまぼくがセミリタイア生活を綴っているのは、かつてのぼくと同じように情報が欲しい人がいるかもしれないから。
ほんのちょっとでも、お役に立てればうれしいですね。