49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

セミリタイア生活は「年収200万円時代」と相性がぴったり

f:id:hima-life:20200822094606p:plain

ぼくは「失業中」の身なので、雇用保険給付金を受け取るためハローワークに毎月通っています。
新型コロナの影響で職を失った人が多いのでしょう、いつも混雑しています。
ぼくが求職活動の一環として会ったキャリアコンサルタントは、「今年は夏休みがほとんどありませんよ」と難しい顔をして言っていました。
彼は転職支援を担当しているのですが、最近の希望退職やリストラの増加に伴い、仕事が次々と舞い込んでいるようなのです。
失業者があふれているのに「商売繁盛でウハウハですよ」とは言いにくいし、ここは難しい顔をするしかないのでしょうね。
いろいろ気を遣わないといけない仕事は大変です。

f:id:hima-life:20200822094630p:plain

新型コロナによって失職するまではいかなくても、収入が激減した人も多いでしょう。
もともとコロナ前から日本人の収入は減少傾向にありました。
経済アナリストの森永卓郎さんによる著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」を出版したのが2003年。
状況はそれからさらに悪化していると、この記事は指摘しています。

厚生労働省国民生活基礎調査」によると、’03年に年間の所得が300万円未満の世帯は全世帯の28.8%だったが、’18年には32.6%までに増加。3世帯に1世帯が年収200万円台か、それ以下なのだ。所得200万円以下の世帯は17.5%から19%に増加している。

 3世帯に1世帯は、年間所得が300万円未満なんですね。
さらに、2割は200万円未満。
日本がどんどん貧しくなっていることが、数字ではっきりわかります。
ただ、記事はこのように続けています。

あまりに絶望的な状況に思えるが、必ずしも悲観することはないと、森永さんは言う。
「金銭感覚を一新して、新たな生活習慣を身につけましょう。年収200万円でも、十分生活できるし、お金の不安からも解放されて幸せに暮らせるんです」

 
そう。
いまの日本って、それほどお金がなくてもそこそこ楽しく暮らしていけるのです。

f:id:hima-life:20200822094739p:plain


茶店のモーニングセットや、吉野家などの牛丼は300円台で食べられます。
業務用スーパーに行けば、驚くような安い値段で食材を手に入れられます。
ネットではYouTubeやAbema TVが無料で見られるし、映画も月額数百円出せばネットフリックスやAmazonプライムで見放題。
ドラクエウォークやポケモンGOなどのゲームも、課金しなくてもタダで十分エンジョイできます。
格安航空券や民泊をうまく使えば、旅行でさえも安上がりで楽しめます。
これって、セミリタイア生活そのものですよね。
ちなみに、森永さんがこれからの「年収200万円時代」に提唱しているルールは次の6つだそうです。

【1】安く買える食材から献立を逆算しよう
【2】子どもの成人を機に生命保険を見直そう
【3】スマホのクーポンを活用する
【4】投資より優待で株を買う
【5】生活費の安い都会と田舎の真ん中にある“トカイナカ”に移住
【6】趣味をみつける

投資や移住については、異論もあるかと思います。
でもほかのルールはセミリタイア生活にも応用できそうですね。
早期退職を決断するとき、もっとも不安になるのは資金面だと思います。
でも、莫大な資金がなくても工夫すれば幸せに暮らしていけるとわかれば、セミリタイアへのハードルはぐっと下がるでしょう。
お金の問題が解決すれば、あとは何をするか、です。
森永さんは、こう主張しています。

「趣味で収入を得ることは困難ですが、人生の幅をもたせてくれます。園芸でもボランティアでも、お金のかからない趣味を、一つでも多く持つことが大事です」

 

f:id:hima-life:20200822094802p:plain

ぼくは今、この「お金のかからない趣味」を楽しみながら、忙しくセミリタイア生活を送っています。
山歩きにピアノ、将棋、麻雀、散歩、読書、プール、そしてブログの執筆。
コロナが収束して人と会ったり移動したりすることが以前のように可能になったら、ボランティアも考えようかな。
たとえお金がなくても、楽しいことがたくさんあって忙しい毎日を送ることができれば、それは十分幸せだと言えるのではないでしょうか。