49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

1周年を迎えたドラクエウォークの功罪を考えてみた

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セミリタイア生活に限らず、人生においては小さな楽しみをたくさん持っていることが、幸せの秘訣なのかなと思っています。

ぼくの小さな楽しみの一つが、ドラクエウォーク。

リリースされた日からすぐに始めて、いまは1周年記念イベントの最中です。

1年が過ぎるのってあっという間ですねえ。

 

さて、日々ドラクエウォークをちまちまとやり続けた1年で、このゲームのメリットとデメリットを体感してきました。

もちろん、楽しいことが多いのですが、いいことばかりではありません。

ドラクエウォークの「功罪」を考えてみました。

まずは、いいところから。

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①外に出かける気分になる

ポケモンGOが世界中に広まったとき、アメリカでは「オバマ大統領が巨額のお金をかけても成しえなかったことをポケモンGOはやってのけた」という報道がありました。

肥満が大きな社会問題になっているアメリカで、運動不足の人たちを外に連れ出して歩かせることに成功したんですね。

ドラクエウォークも、同じように外を歩いて遊ぶゲーム。

おでかけするいいモチベーションになっています。

 

②スキマ時間に遊べる

本格的なゲームって、ついつい夢中になって何時間もやってしまうじゃないですか。

特に、ぼくのようなセミリタイアおじさんだと、いくらでも時間がある。

徹夜でゲームをやり続けることも、やろうと思えばできます。

そうしたゲームって、5分やってやめるとか、ちょっと空いた時間に遊ぶようなものは多くありません。

ダンジョンをクリアするまで何十分もかかったりします。

でも、ドラクエウォークはちょっとしたスキマ時間に手軽に遊べます。

ウォークモードにしておけば、スマホをポケットに入れておくだけでもいい。

ゲームに熱中しすぎることなく、健康的に楽しめるのはいいところです。

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③コミュニケーションのツールに使える

ドラクエウォークは簡単なので、家族で楽しんでいます。

だから、新しいイベントが始まったり、強いメガモンスターが出てきたりしたときは家族の話題になります。

集まって強敵を倒す場面もあるので、一緒に協力することもあります。

いいですよね。

家族みんなで楽しめるゲームって。

さらに、全国の観光地などでは「おみやげ」をゲットすることができ、それを友だちに配ることもできます。

普段あまり会わない友人の中にドラクエウォークをやっているやつがいます。

遠出をして「おみやげ」を手に入れたときは、彼に送ってあげるのですが、そうすると数日後に彼からも「返礼」のおみやげが送られてきたりするのです。

こういう、たわいもないやり取りが楽しいんですよね。

 

いい点ばかりに思えるドラクエウォークですが、マイナス面もあるにはあります。

いくつか挙げてみましょう。

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①本を読まなくなった

「スキマ時間に遊べる」メリットがある半面、ちょっとした時間があると、ついついドラクエウォークをするようになってしまいました。

たとえば、移動の時間。

以前だったら、電車の中では本を読んでいたのですが、いまはスマホとにらめっこ。

こうして考えると、読書もスキマ時間向けの趣味だったんですね。

本を読まずにゲームばかりしてしまう。

小学生だったら怒られそうです。

 

②景色を見なくなった

ドラクエウォークには、放っておいても勝手に戦闘をしてくれる「ウオークモード」があります。

だけど、それだとお目当てのメガモンスターだったりアイテムだったりを見つけることはできません。

だから、散歩していても、どうしてもスマホに目が行ってしまうんですよね。

意識がゲームに向いているから、せっかく出歩いても周りの景色を見なくなってしまいます。

本来なら景色や風景の変化を見つけるのが散歩の楽しみなのに。

電車でも車窓からの景色を見ることがなくなってしまいました。

いけませんね。

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③義務感に駆られてしまう

ゲームの製作者側は、ユーザーを惹きつけようとあの手この手を繰り出してきます。

様々なイベントが配信されるのですが、たいていは期限が区切られているんですね。

「あと〇〇日」とか「あと〇時間」の表示が出ていると、どうしても期限までにやらなきゃと思ってしまう。

まんまと製作者の手のひらの上で踊らされてます。

本来なら仕事じゃないから、別に無理してイベントをこなす必要はないはずなのに、なんだか義務感に駆られてやってしまうのです。

せっかくのセミリタイア生活だから、もっと気楽に過ごしていいのにね。

 

というわけで、メリットとデメリットを挙げてみました。

どうでしょう。

デメリットがあったとしても、ぼくは続けるつもりです。

なんせ、タダですしね。

ヒマな人は、ささやかな楽しみにやってみてはいかがでしょうか。

セミリタイア生活の休日、会社員との違い

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会社に勤めているときは、勤務表というのがありました。
毎日、勤務表を眺めては、「あと3日働けば休みだ〜」「この日は朝早いから、前日は飲みに行けないな」などと考えていましたね。
もちろん、休みが多い月はうれしかった。
会社勤めの最後の方は、とにかく心身ともに疲弊してましたからね。
2月は単純に日にちが少なく、そのため労働日数が少ないだけなのに、ちょっとうれしかったりして。

ところで、今月のカレンダーを見ると祝日が1日もありません。
本来、10月10日は「スポーツの日」だったはず。
ただ、東京五輪が開催される予定だった今年は、その祝日が7月に移動していたのです。
そのため今月は祝日がなくなり、ショックを受ける人が続出しているとのこと。

  いやあ、わかりますね。
土日以外の休みが1日もない1ヶ月を乗り切らないといけない、絶望的な気持ち。
会社員を続けていたら、カレンダーを見るたびにため息をつきそうです。
でも、今年はこの記事を読むまでは気づきませんでした。
なんせ勤務表がないですからね。
勤務表を眺める必要のない生活って、ステキです。
セミリタイアしてからは毎日が休み。
いちいち祝日かあるのかどうか、楽しみにすることがなくなりました。
やっほ〜。

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ただ、曜日感覚が完全になくなったかといえば、そうではありません。
セミリタイアしたら、いつでも好きに出かけられます。
だから、混雑する土日を極力避け、平日に出歩くようになるのです。
土日は本当の意味でお休みです。
会社に勤めていると、こうはいきません。
週末の人混みのなか行楽地に向かい、行列に並んで家族サービスに努めるお父さんたちは大変ですよ。
世のお父さんたち、お疲れ様です。

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ところで、コロナ前とコロナ後で、大きく変わったなと思うことがあります。
それは、健康ランドの人出です。
いつも土日を避けて平日の朝から風呂に浸かっていました。
セミリタイア生活ならではの天国の時間です。
平日だとガラガラ。
ゆったり湯船を占領し、好きな漫画を好きなだけ読みふける。
いい時間でした。
ところが、最近は平日でも結構混んでいることがあるのです。
コロナによって在宅ワークが浸透したおかげでしょうね。
健康ランドの中にパソコンを持ち込んで仕事をしている若い人も増えました。
荻窪の「なごみの湯」には、パソコンを使えるデスクのあるWi-Fiスペースもありますからね。
先日は読みたい漫画を先に借りられてて読めない事態にもなりました。

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コロナの影響によって、少しずつ平日と休みの境目が曖昧になってきているのかもしれません。
仕事と休暇を合わせた「ワーケーション」なんて言葉も出てきてますよね。
働いている方々にとっては、いい傾向かもしれません。
働き方の選択肢は多い方がいいので。
ぼくたちセミリタイアラーにとっては、平日に遊べる特権が霞んでしまうのは、ちょっぴり残念ですけどね。

早期退職を決断した最大の理由

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23年間勤めた会社を早期退職する際には、いろんな人から聞かれました。
「どうして?」と。
理由は一つではありません。
言えることもあれば言えないこともあります。
相手によっても答えは違ってきます。
これからも会社に残って頑張っていく同僚に対して、会社への不満を言うわけにはいきませんよね。
ましてや「会社に将来性がないから辞める」なんて言えません。

オフィシャルな理由の一つとしては、「親の介護」があります。
実際、介護は現実的な問題になりつつあり、そろそろ真剣に考えなければならない時期になっていました。
ちょうどそのタイミングで希望退職の募集があったのです。
誰に聞かれても、たいていの場合、この理由を挙げておけば問題はありません。

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あとは仕事に対して情熱が薄れてきたこともあります。
現場から離れて管理職になると、途端に雑務が増えます。
これまで感じてきたワクワク感がなくなり、責任だけが重くなるのです。
斜陽業界にいたので、会社の将来が見えないこともモチベーションの低下につながりました。
予算も人員もドンドン削られていき、面白い仕事をするのが難しくなってきていました。
若い人が入らなくなって、年配の社員が増えていきます。
自分よりも年上の部下にいかに働いてもらうかに神経を使う日々が続くと、ストレスだけが溜まっていきます。
業績悪化に伴って給料も減らされるのがわかっていました。
この先、何年か勤めた後に希望退職に応じたとしても、条件は間違いなく悪くなっているでしょう。

前向きな理由としては、「仕事をやり切った」という思いもありました。
これから続けたとしても、自分がそれまでにやってきた以上のことができるかどうかは疑問でした。
まだ気力と体力があるうちに新しい一歩を踏み出したいという気持ちが湧いていたのです。

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いろんな理由がありますが、最も大きかったのは健康です。
23年間の不規則でストレスフルな生活は、確実に健康を蝕んでいました。
健康診断でも年々いろんな数値が悪化していました。
薬も医者から「これ以上は出したくない」と言われる量を処方されていました。
40歳を過ぎると、健康を害して倒れる人が周りにも出てきます。
ぼくは切実に思ったのです。
「このまま仕事を続けると、本当に死んでしまったとしてもおかしくない」

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まだ新型コロナが広がる前だったので、テレワークなどほとんどなかったころです。
ようやく働き方改革の呼び声が始まっていたとは言え、日によっては深夜まで会社に残らないといけない業務に当たっていました。
いまの仕事に、自分の健康を犠牲にするほどの価値はあるのか。
そう考えると馬鹿らしくなったのです。
23年間も勤めると、会社という組織がどんなものかわかります。
健康を損なおうが、倒れようが、会社があなたの人生の責任を取ってくれることはありません。
すべては自己責任なのです。
自分の身は自分で守るしかないのです。
そして、代わりはいくらでもいます。
あなたがいなくなっても、会社は間違いなく回っていきます。

セミリタイアして8ヶ月がたちました。
健康を取り戻すのは、そう簡単ではありません。
でも、今は時間があります。
ゆっくり時間をかけて、まずは元気な身体をつくり上げようと考えています。
健康さえあれば、あとの問題はなんとかなるものなので。
その後のことは、そのとき考えればいいさ。

人事異動で悲喜こもごも・・・

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いまさらですが、半沢直樹おもしろかったですね。
サラリーマンの皆さんは身につまされる場面も多かったでしょう。
ドラマの設定が、典型的な「ニッポンのカイシャ」そのものでしたからね。
一番生々しいのが、人事権を振りかざした「脅し」です。
「お前を地方の営業所に飛ばしてやる」
「逆らうと出向だぞ」
などなど。
部下を動かすエサにも使っていますよね。
「情報を渡したら常務に推薦してやろう」みたいに。

組織や部署の上に立つ者がもつ最大の武器が人事権です。
どんなに能力がなかろうが、人望に乏しかろうが、人事権を握っている上司はパワーを持っています。
それは、一人の人生を大きく変えるだけの力です。
今の新しい総理大臣もあけすけに言ってますよね。
「反対する奴は飛ばす」って。
そうやって人事を掌握して日本の頂点までのし上がっていったのでしょう。

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ところで、最近は退職した会社の元同僚の友人と会う機会が少し増えました。
新型コロナの自粛が少し緩和された影響もあるのでしょう。
季節は秋。
セミリタイアして8ヶ月が過ぎたのに、飲むときにはどうしても秋の人事異動が話題になります。
あいつは大阪転勤になっただの、彼は今と全く違う部署に異動になっただの。
ぼくも23年間の会社員生活で何度となく異動になり、10回の転勤を経験しました。
希望の部署に配属されたこともあれば、左遷みたいな異動もありました。
サラリーマンは、通勤時間を含め、起きている時間の大部分を仕事が占めています。
意に沿わない仕事や部署に配属されたら、ストレスフルな時間が毎日、毎日、続くのです。
そして、それがいつ終わるか分からない。
だから、誰しもが人事異動に関心を持つのですね。

会社側は、いちおう「聞く耳をもつ」スタイルは装っていました。
年に1、2回は上司との面談やアンケートがあって、今後の希望を聞くのです。
でも、内実はシビアでしたね。
「やりたい職種と仕事したい場所、どちらを優先するのか」をきっちり聞いてきたので。
たとえば、東京で営業をやり続け、今後もそれを希望する人がいたとします。
その人に対して会社は聞くわけです。
地方や離島に行ってでも営業職をやりたいか、それとも東京に住むことを優先して経理や総務に異動することを受け入れるか。
「カレー味のうんこか、うんこ味のカレー」みたいですね。
つまり、会社は言外にこう言っているんですよ。
「組織ってやつは、必ずしもお前を希望通りには動かさない。覚悟しとけ」と。

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ぼくも何回か単身赴任を経験したし、同世代でも単身赴任中の友人がいます。
アラフィフになって家族と離れて暮らす生活は侘しいものだと想像します。
でも、会社は容赦ありません。
「イヤなら動かさないこともできるけど、同じ仕事はないよ」というスタンスなのです。
最近ではパソナが本社機能を淡路島に移したことが話題になりました。
子どもの教育や介護問題を抱えている社員は迷ったことでしょう。
行くべきか、行かざるべきか。
転勤を拒否した人は、きっと出世街道からは外れるのでしょうね。
ああ、悲喜こもごものサラリーマン。
セミリタイアした今となっては、自分の身に降りかかることのない酒の話題に過ぎなくなりました。
おもしろいけどね。

「やることない」人はメジャーな趣味を始めた方がいい3つの理由

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以前、友人の奥さんから冗談めかして友人についてこう頼まれたことがあります。
「この人、趣味がないから何か教えてあげてよ」
聞くと、休みの日は近所を散歩するくらいらしい。
友人は仕事で要職に就いていて趣味どころではないのを知っています。
でも、奥さんからしてみると、退職後に家の中でゴロゴロされるのが心配なんでしょう。
いつも妻にくっついて離れない「ぬれ落ち葉」になられてしまってはたまらない。
今のうちに何か趣味を見つけて欲しいと思っているのですね。
アラフィフ世代の現実的な悩みの一つです。

ぼくはけっこう多趣味です。
セミリタイアしてからはピアノと山歩きを始めました。
このほか、麻雀、将棋、読書、旅行、散歩、水泳もやっています。
そうそう、ドラクエウォークも楽しんでますね。
かつてハマった趣味としては、ゲーム、競馬、競輪、スキューバダイビングがあります。
一度ハマった経験があれば、再開するのもハードルが低いので、気軽に戻れます。
競馬や競輪はギャンブルのイメージが強いのですが、節度を保てば長く続けられるいい趣味だと思います。
競馬で言えば、昔の名勝負や血統の話、騎手の腕など話題は尽きません。
ファン同士はそれだけで一晩中飲めるでしょう。
高円寺にも競馬居酒屋がありますしね。
ゲームも面白そうなものがあれば、今でも徹夜でやってみたいと思っています。

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ぼくの趣味を見て気づいた方がいるかもしれませんが、みんなありふれたものです。
「何か始めたいけど、何をやっていいかわからないなあ」と考えている人には、とりあえずメジャーな趣味から始めることをオススメします。
その理由はいくつかあります。


①面白い可能性が高い
ありふれた趣味がなぜ人気なのかと言えば、それを面白いと思う人が多いからです。
たくさんの人から支持されているから何十年、何百年と続いているし、広がっているのですね。
そして、奥が深いから飽きない。
自分が何を面白いと思うかは、やってみないとわかりません。
世の中には「カメムシの観察」が大好きで一生の趣味にしている人がいるかもしれませんが、それを楽しいと思う人は少数でしょう。
ある趣味を面白いと感じる可能性は、メジャーなものほど高まります。

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②安価に始められる
メジャーな趣味が広がっている理由の一つは、手軽に安く始められるからです。
読書は図書館に行けば無料で本を借りられるし、将棋も相手さえいればタダですからね。
無料のアプリやネット将棋もたくさんあります。
楽器で言えば、ピアノやギターは中古品がたくさん出回っています。
電子ピアノも今はだいぶ安くなってますね。
レッスンも教室がいくらでもあるし、YouTubeには無料の優れたレッスン動画があふれています。
これが、「コントラバスをやりたい」となると話が違います。
まず楽器を手に入れるのが大変だし、先生に教えてもらうのに遠いところまで通わないといけないかもしれません。
スカイダイビングを趣味にするのもお金や時間がかかりそうです。
メジャーな趣味は、手軽です。

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③話題や交流が広がる
メジャーな趣味は、誰かしらやっている人が周りにいます。
もし実際にやっている人がいなくても、みんな知っているので話をすることができます。
ぼくが49歳でピアノを始めたと言えば、とりあえず興味を持ってくれます。
「右手と左手を合わせるだけでも大変なのに、先生がペダルまで教えようとするんだよ。足に注意が向くと、右手と左手の動きを完全に忘れちゃう」などと話したら、だいたい笑いながら聞いてくれます。
ピアノなら、みんな話を理解できるんです。
ピアノをやったことがなくても、ギターを弾く人がいたら、音楽の話題で盛り上がれるかもしれません。
読書や山歩きも、どんな本がオススメなのか、どこの山が楽しいのかなど、情報交換を通じて仲良くなれます。
これが、けん玉が趣味だとします。
手首のひねりなどを熱く語ったとしても、なかなか話は広がらないし、「ふ〜ん」で終わる可能性が高い。
マイナーな趣味は、仲間も話題も広がりを持たせるのが難しいのです。

以上、メジャーな趣味の利点について書きました。
もちろん、趣味は人それぞれです。
超マイナーでも、情熱を注げる趣味に出会えた人は幸せだと思います。
むしろ、そっちの方が人生としては面白いかもしれません。
どっちにしても、たくさん遊んでハッピーに過ごしたいものです。

「夢」や「成功」は、幸せになる可能性を高める手段の一つに過ぎない

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最近は有名人の自殺や薬物騒ぎのニュースが目立っています。
夢をかなえ、成功してお金もたくさん稼いでいるはずの人が、なぜ幸せにならないのでしょうか。
そもそも、ひとはなぜ生まれてきたのか。
ぼくはいつも、こう考えています。
「ひとはハッピーになるために生まれてきたんだ」と。
人生の目的はハッピーになること。
夢をかなえたり、成功したり、お金を稼いだりするのは、幸せになる可能性を高める手段の一つに過ぎません。
夢がなくても成功していなくても幸せに暮らしている人はたくさんいます。

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よく手段と目的をはき違える人がいます。
大事なのは目的を達成することであって、手段はそのためのルートです。
ところが、手段が目的化しちゃうんですね。
目的は幸せになることのはずなのに、金儲けすることや成功することが目的になってしまうのです。
実際はお金持ちでも不幸な人はたくさんいます。
クイーンのフレディ・マーキュリーを扱った映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも、大成功したはずのミュージシャンが、実は孤独に苦しみ続けた様子を描いています。

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世の中にはお金もうけをする方法や成功するための秘訣をテーマにした本や情報があふれています。
自己啓発本の多くは「こうしたら成功できる!」とうたうものですが、それを実現したからといって幸せになれるかどうかはまた別問題です。
自己啓発本のベストセラー「夢をかなえるゾウ」の作者水野敬也さんは、最新刊で「夢の手放し方」について取り上げています。

 

記事のなかで、水野さんはこう語っています。

「仮に周囲から見て『100点』の日々を生きられたとしても、本質的な幸せとは関係がないんだ」と気付いたんです。

 

ところで、ひとはどんなことに幸せを感じるのでしょうか。
美味しいものを食べたとき。
自分の子供が生まれたとき。
家族と仲良く過ごしたとき。
他人の役に立ったとき。
これらは、すべて人類の長い進化の歴史の末にひとの遺伝子に組み込まれたものだとぼくは考えています。
美味しいものを食べて栄養をつければ生き延びる可能性は高まります。
子供が生まれることをうれしく思う気持ちがあることによって繁殖が盛んになります。
家族を大事にすることで一族が繁栄します。
他人の役に立つことに喜びを感じる仕組みがあることで、人類は互いに助け合って生存する確率が上がるのです。

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「家族と仲良くしましょう」とか「困った人がいれば助けましょう」などということは社会倫理の問題として扱われていますが、実は医学や遺伝子学の分野かもしれませんね。
ある行動を起こす時に、脳内から特定の化学物質が分泌されることによって幸福感を得られるシステムになっているのだから。
医学が進歩したら、副作用のない薬を服用することによって常に幸福感に包まれた状態でいることも可能になるかもしれません。

ともかく、「どうしたら成功できるか」を考えるよりも、「どうしたら幸福感を得られるのか」を考えながら生きた方が、人生は楽しいと思います。
ひとって、結構ささやかなことで喜ぶことができる生き物なんですよ。
ぼくはドラクエウォークのおみやげをゲットするだけでも十分ハッピーになれます。
昔の人はもっとその能力が優れていましたね。
茶柱が立っただけで「ラッキー!」と喜んでいたんだから。

交換する名刺を持っていないセミリタイアの立場

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先日、とある集まりに参加しました。
参加者はそれぞれ挨拶をしながら名刺交換をしたのですが、セミリタイアしたぼくは名刺を持っていません。
名前を告げながら名刺をもらうのですが、ちょっと戸惑いましたね。
セミリタイアしてから、こうした場に出かけることがなかったので。
仕事をしていた時は、何千枚も名刺を配ったなあと思い返しました。

結局、この先も繋がっておきたいなと思った人にはFacebookを聞いておきました。
実際、名刺に書かれた電話にかけることってないと思うんですよ。
ほとんどがLINEやFacebookでのやり取りで済ませられます。
ぼくは会社を辞めたので、会社の携帯もメールアドレスもありません。
それでも孤独だと感じていないのは、友人や知人たちとFacebookやLINEで繋がっているからかもしれません。

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いろんな記事や本には、「仕事をしないと社会とのつながりがなくなる」「社会とのつながりを維持するために年をとっても仕事を続けた方がいい」なんて書かれています。
ぼくはセミリタイア生活をはじめて8ヶ月になりますが、今のところ社会とのつながりについて悩んだことはありません。
日々やりたいことがあって、それなりに忙しく過ごしているからです。
ただ、これから活動を広げてボランティアをしたり、趣味の仲間を作りたいなと思ったりしたら、名刺があると便利かもしれませんね。
つくるのが面倒くさいので、持たないスタンスを貫いてもいいのですが。

ところで、集まりの中には学生の就職活動に関わっている知人がいました。
学生たちに就職に関するアドバイスを長年してきている人ですが、やっぱり今回の新型コロナの影響は大きいと言います。
バブル崩壊リーマンショック東日本大震災の時も求人は落ち込んだけど、今回も厳しいですね」と彼は語っていました。

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ただ、過去の危機とは少し様相は違うとも感じているようです。
「確かに状況は厳しいけど、日本は全体的に労働者不足が進んでいます。中小企業のなかには、いまがチャンスだと思って人材を採用しようとするところもあるようです。選り好みをしなければ就職はできるのでは」
なるほど。
だけど、続いてこうも言いました。
「会社側は将来のことを考えて若い人は欲しいけど、50代以上はクビにしたいと思ってるんですよね」
グサッ。
やっぱりオジサンは用無しですか。
当分、名刺を持つことはなさそうです。