49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

「夢」や「成功」は、幸せになる可能性を高める手段の一つに過ぎない

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最近は有名人の自殺や薬物騒ぎのニュースが目立っています。
夢をかなえ、成功してお金もたくさん稼いでいるはずの人が、なぜ幸せにならないのでしょうか。
そもそも、ひとはなぜ生まれてきたのか。
ぼくはいつも、こう考えています。
「ひとはハッピーになるために生まれてきたんだ」と。
人生の目的はハッピーになること。
夢をかなえたり、成功したり、お金を稼いだりするのは、幸せになる可能性を高める手段の一つに過ぎません。
夢がなくても成功していなくても幸せに暮らしている人はたくさんいます。

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よく手段と目的をはき違える人がいます。
大事なのは目的を達成することであって、手段はそのためのルートです。
ところが、手段が目的化しちゃうんですね。
目的は幸せになることのはずなのに、金儲けすることや成功することが目的になってしまうのです。
実際はお金持ちでも不幸な人はたくさんいます。
クイーンのフレディ・マーキュリーを扱った映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも、大成功したはずのミュージシャンが、実は孤独に苦しみ続けた様子を描いています。

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世の中にはお金もうけをする方法や成功するための秘訣をテーマにした本や情報があふれています。
自己啓発本の多くは「こうしたら成功できる!」とうたうものですが、それを実現したからといって幸せになれるかどうかはまた別問題です。
自己啓発本のベストセラー「夢をかなえるゾウ」の作者水野敬也さんは、最新刊で「夢の手放し方」について取り上げています。

 

記事のなかで、水野さんはこう語っています。

「仮に周囲から見て『100点』の日々を生きられたとしても、本質的な幸せとは関係がないんだ」と気付いたんです。

 

ところで、ひとはどんなことに幸せを感じるのでしょうか。
美味しいものを食べたとき。
自分の子供が生まれたとき。
家族と仲良く過ごしたとき。
他人の役に立ったとき。
これらは、すべて人類の長い進化の歴史の末にひとの遺伝子に組み込まれたものだとぼくは考えています。
美味しいものを食べて栄養をつければ生き延びる可能性は高まります。
子供が生まれることをうれしく思う気持ちがあることによって繁殖が盛んになります。
家族を大事にすることで一族が繁栄します。
他人の役に立つことに喜びを感じる仕組みがあることで、人類は互いに助け合って生存する確率が上がるのです。

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「家族と仲良くしましょう」とか「困った人がいれば助けましょう」などということは社会倫理の問題として扱われていますが、実は医学や遺伝子学の分野かもしれませんね。
ある行動を起こす時に、脳内から特定の化学物質が分泌されることによって幸福感を得られるシステムになっているのだから。
医学が進歩したら、副作用のない薬を服用することによって常に幸福感に包まれた状態でいることも可能になるかもしれません。

ともかく、「どうしたら成功できるか」を考えるよりも、「どうしたら幸福感を得られるのか」を考えながら生きた方が、人生は楽しいと思います。
ひとって、結構ささやかなことで喜ぶことができる生き物なんですよ。
ぼくはドラクエウォークのおみやげをゲットするだけでも十分ハッピーになれます。
昔の人はもっとその能力が優れていましたね。
茶柱が立っただけで「ラッキー!」と喜んでいたんだから。