高円寺駅3分の好立地、賃料11万円・・・何の商売をする?
週末に高円寺の街を訪れると、居酒屋さんはほぼ満席です。
路上でもビール箱をテーブルがわりにして大勢の人たちが酒盛りを楽しんでいます。
一見すると、もう新型コロナの影響は過ぎ去ったかのようにも見えます。
だけど、商店街を歩くと、閉まったシャッターに「テナント募集」や「貸店舗」の張り紙をした店も見受けられます。
やっぱり、コロナの影響は大きかったんですね。
耐えられずに撤退を決めた店も、少なからずあったようです。
緊急事態宣言が解除されたあと、ある居酒屋に行きました。
店のひとは「損失は大きすぎて、取り戻すなんてできないですよ」とぼやいていました。
厳しい状況ですが、なんとか挽回してもらいたいものです。
ところで、高円寺の庚申通り商店街に空き店舗があります。
紳士服の青木の向かいで、「たまには焼肉」の隣。
「スーパー好立地!」と張り紙に書いてある通り、高円寺でも一番人通りの多い場所の一つです。
それにしても「スーパー好立地」っていう言葉、なかなか見ないですよね。
でも、誇大広告ではないです。
立地が抜群なのは間違いない。
で、条件をみると賃料は11万円。
ぼくは商売をしたことがないので相場が分からないのですが、立地を考えるとかなり安いように感じます。
木造2階建てで、広さは11・85平方メートル(約3・5坪)。
エアコンと照明付きです。
問題はガス・水道設備がないこと。
だから「飲食店原則不可」です。
空き店舗になる前は、たしかここで包丁研ぎをやっていた気がします。
店の前を通るたびに「包丁を研いでもらうお客さんって、どれくらいいるんだろう」と疑問に思っていました。
さあ、ここで商売するとしたら、何がいいだろう。
ちょっと妄想してみます。
まずは、いくら稼ぎたいのかを決めないといけませんね。
商売の目的は人それぞれです。
「ガッツリ稼ぎたい」という人もいれば、「定年後に何もすることがない」「社会的なつながりが欲しい」という人もいるでしょう。
ぼくは会社を早期退職して、あとは細々と暮らせればいいと考えているので、「あわよくばお小遣いくらい稼げれば。赤字にさえならなければ上出来」というスタンスでいきたいと思います。
月々の経費としては、賃料11万円以外に光熱費でしょうか。
仮に月13万円の利益が出ればトントンになるとしましょう。
週休2日で、月に22日営業して8日間休むとすると、1日当たり6000円の利益で赤字をまぬがれます。
真っ先に思い浮かぶのは古着屋や雑貨店でしょうか。
その場合は仕入れをする必要があります。
もし原価率が4割だとすると、毎日1万円の売り上げがあればトントンです。
ここらあたりはセンスが問われるのでしょうが、古着や雑貨で毎日1万円を売り上げるのって結構たいへんな気がしますね。
仕入れるのにもお金がかかるし、売れなければ在庫になります。
単価の高い商品であれば利益も大きいのですが、その分売れ残ったときのリスクも大きい。
一方、100円や200円の商品だと、1万円分を売るのって難しそうです。
となると、仕入れの必要がない商売がいい。
その点、包丁研ぎはいい線だったのかもしれません。
思い浮かぶのは、マッサージや占い、カウンセリングなど。
あとは習い事の教室でしょうか。
これらは仕入れの必要がないので、お客さんが来た分だけが収入になりますね。
マッサージは1人3000円としたら1日2人のお客さんで採算が取れます。
だけど、技術が必要だし、ライバルもたくさんいます。
占いは楽しそうだけど、1人1000円とすると毎日6人は来ないといけない。
だいたい占いに1000円も払うのかな。
よっぽど評判にならないと難しそうです。
高円寺では外国人もよく見かけるので、日本語教室を開くという手もあるかもしれません。
1人3000円くらいで、高円寺ツアーなどの企画をつけると面白そうです。
いまは新型コロナの影響でインバウンドは壊滅状態ですが、ワクチンが開発されて落ち着いたら需要があるかも。
ともかく、賃料が分かっただけで、いろんなアイデアが出てきました。
人生の選択肢の一つとして、頭の片隅に入れておくことにします。