予言が的中! 藤井聡太2冠が誕生
「2冠獲得の確率は90%」とみた予想が、見事に的中しましたね。
あっぱれ!俺。
18歳1カ月で史上最年少の「2冠」と「八段」です。
40年近い将棋界ウオッチャーからしても、スゴイの一言。
次々と記録を塗り替えまくる怪物です。
あの羽生善治が登場したとき以来の旋風が吹き荒れてますね。
藤井がスポーツ選手なら「令和の怪物」みたいなあだ名がついたのでしょうが、草食系の風貌だし、将棋は知的ゲームなので、ふさわしくないのでしょう。
大名人だった中原誠は「棋界の太陽」と呼ばれましたが、藤井聡太にもいいニックネームが欲しいところですね。
それにしても強かった。
渡辺明三冠を相手にした棋聖戦は、初のタイトル戦登場ながらいきなり2連勝。
渡辺が1勝を返して流れを引き戻したかと思ったら、あっさり次も藤井が勝って3勝1敗で奪取しました。
プレッシャーもへったくれもなく、17歳11カ月の史上最年少タイトルホルダーとなりました。
続く王位戦も4連勝。
ぼくは木村王位も大好きなのですが、ここまでくると、実力差としか言いようがありません。
終局後のインタビューの受け答えもニクイ。
4連勝の感想を聞かれて「望外の結果です。実力以上のものが出たと思います」と答えられる18歳は、そうそういません。
渋谷あたりで「ウエ~イ!マジやべえ」と騒いでいるのがふつうの18歳でしょう。
違いますか、偏見ですか、すみません。
ともかく、初めてタイトル戦に臨むだけでも大変なのに、いきなりダブルタイトル戦を戦って7勝1敗なんて、マンガの世界です。
たった2カ月弱で将棋界の勢力図はガラリと変わりました。
無冠だった藤井が2冠を獲得。
渡辺3冠は棋聖を失ったものの、名人を豊島から奪って3冠復帰。
豊島は竜王の1冠に後退しました。
いまの藤井聡太に1勝することができる棋士はいても、五番勝負や七番勝負で勝ち越せる棋士がいるようには見えません。
挑戦までたどり着けば、今後もタイトルを積み重ねていくはずです。
将棋界のもう一つのトピックは、藤井フィーバーで忘れられたように映る羽生善治です。
現在、通算獲得タイトル数99期。
大台まであと1に迫っているのです。
そして、いま竜王戦の挑戦者決定戦3番勝負に臨んでいます。
1局目を落として後がない状況ですが、なんとか連勝して久々のタイトル戦に登場してほしいですね。
羽生は来月50歳になります。
藤井の登場や若手の台頭で、タイトル戦に臨む機会は年々減っています。
もしかしたら最後のチャンスかもしれません。
ぼくと同じアラフィフ世代。
心から応援しますよ~