49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

高円寺「Smile Earth」の冷やし坦々まぜそばを食べながら世界旅行に思いをはせる

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今の日本の若者は海外志向が低いみたいですね。
こんな内向きじゃ、日本の将来が思いやられますな。
のっけから老害っぽい語り口ですみません。
それはそれとして、実際に海外留学の数も減っているし、アフリカやアジアの国々を貧乏旅行するような若い人たちは少なくなりました。
びっくりしたのは、草津温泉に行った時に若者がたくさんいたことです。
温泉地なんてリタイアしたお年寄りか不倫カップルが行く場所やろ、若者はさっさとインドかアフリカに行けよな!
すみません、取り乱しました。

いまは海外の様子なんてYouTubeで見れば十分でしょ、ってな感じでしょうか。
ぼくは10代から30代までバックパッカーを続けていました。
沢木耕太郎の「深夜特急」を読んだ世代ですからね。
一人旅のワクワク感が好きで、結婚して子供ができても一人でふらりと旅に出かけていました。
世界にはいろんな人がいて、様々な価値観がある。
それを知っただけで旅に出た意義があったというものです。
何か嫌なことがあっても、「しょせんはちっぽけな日本の出来事に過ぎないさ」と開き直るメンタルを持つことができたのも旅のおかげです。

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あと、世界50カ国以上を旅して思ったのは、これです。
どこにいるかよりも、何をするかの方が大事。
旅は非日常です。
訪れた先の人たちは、旅人をお客さん扱いして受け入れてくれます。
でも、しばらく滞在したらわかります。
どこに行っても、その地には日常があるってことが。
みんな朝起きて、仕事や学校に行き、買い物をしてごはんを食べて寝る。
どの国でも、人々の暮らしはその繰り返しなのです。
最初は珍しくて刺激的な光景でも、見慣れると日常になります。
だから、どこにいるかよりも、何をするかの方が重要なのです。

サッカー選手は、日本であろうがイタリアだろうがロシアだろうが、プレーできるチームがあるところに行きます。
日本にいることを優先してサッカー選手を辞めて公務員になる人はいないでしょう。
バイオリン弾きも、ドイツだろうがアメリカだろうが、仕事がある場所に行って曲を奏でるでしょう。
今の時代、場所よりもやっていることの方が大事なのです。
「若者は海外へ行けよ!」と言ってることと矛盾しているようですが、それも実際にいろんなところに行ったからわかることです。
あちこちフラフラして、自分がやりたいことを見つけるというのは、古風だけど王道じゃないでしょうか。

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高円寺のカフェバー「Smile Earth」は、2年間の世界一周新婚旅行を終えたカップルが始めた店だそうです。

旅・夢・笑顔・つながりがコンセプトとのこと。
いいですね。
好きです、このベタなコンセプト。
世界を旅した高揚感がそのまま残っているようです。
店にも、どこか南国にある宿の雰囲気が漂います。
このまま床にゴロンと寝っ転がりたい感じ。

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ランチセット(千円)で「冷やし坦々まぜそば」を注文しました。
スープにサラダ、小鉢が付いています。
小鉢がオクラというのがシブい。
メインの冷やし坦々まぜそばの肉味噌は自家製とのこと。
ピリっと辛さはあるけれど、温玉を混ぜると濃厚ながらマイルドな味に変わります。
トマトとレタスがたくさん入っているので、さっぱりいただけます。
ひき肉がたっぷりあるのも嬉しい。
最後はスプーンですくって食べましたが、油そばの店なら追い飯を入れたいところ。
抜群の味でした。

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食べ終えたころ、BGMにビートルズのレットイットビーが流れてきました。
いまは新型コロナの影響で世界を巡る旅はできない状況です。
でも、旅人たちが世界中を動き回るときはきっと戻ってきます。
そしたら、ぼくもまたどこかに行きたいな。
それまでは、旅の雰囲気が漂うカフェでひとときを過ごそう。