49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

名物を食べようと山の上まで登って行ったところ・・・

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きのうで8月も終わりましたね。
8月31日といえば、子供たちがあわてて夏休みの宿題をこなす日として全国的に知られています。
昨日はみんな、計算ドリルやら絵日記やらを必死にやったんでしょうね。
ぼくも小学生の時はテキトーに絵日記を書いて、どうせ先生も調べないだろうと、テキトーに1ヶ月分の天気を書き入れたのを覚えています。
夏休みの課題でいうと、ちびっこなら「泳げるようになる」とか「竹馬が乗れるようになる」なんかが目標だったりしますよね。
高校生や大学生くらいになると、やっぱり「彼女をつくる」「彼氏をつくる」が大目標になります。

で、セミリタイアしたアラフィフおじさんのぼくの今夏の目標は・・・
「山の上でかき氷を食べる!」でした。
小学生レベルですね。
高尾山の頂上からさらに1時間ほど奥に進んだところにある「城山茶屋」に、名物のかき氷があるらしいんですよ。
今年の夏は、ぜひこれを食べようと思っていました。
ただ、ご存知の通り猛暑日が続きました。
体力のない登山初心者がうかつに山に登っては危ない。
そう思ってしばらく山歩きから遠ざかっていたのですが、いよいよ8月も最終日になってしまったのです。
もうあとがない。
夏休みの宿題をこなすべく、きのう高尾山に行ってきました。

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幸い天気は曇りで、照りつけるような日差しはありません。
平日の朝ということもあって、ケーブルカー乗り場はガラガラです。
一瞬、乗ってしまおうかと思いましたが、やっぱりちゃんと登って行こうと思い直します。
選んだのは6号路。
近くに川が流れていて、いかにも山歩きをしているという気分に浸れるルートです。
登山客の数はボチボチ。
セミの鳴き声が響き渡っています。
強烈な日差しこそありませんが、蒸し蒸ししてまだまだ暑い。
すれ違ったオジサンは、ワイシャツが汗まみれで透き通り、肌にピタッと張りついていました。
確かに高尾山は気軽に来られるし、スカート姿で登る女の子もいます。
だけど、この透き通ったワイシャツを着たまま、オジサンは電車に乗って帰るんだろうかとちょっと心配になりました。

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このように他人の心配ができたのは最初だけでした。
相変わらず体力がありません。
すぐに息が切れてしまいます。
頂上に近くなると、ひたすら階段が続くルートです。
その光景を見ると絶望的になって、MISIAの「果てなく続くストーリー」という曲の題名が頭をよぎります。
一段一段上がっていっても、まだまだ先がある。
ヘタレ初心者には「果てなく続く」ように感じられる、ツラい道のりです。
MISIAも、高尾山の階段を歌ったのではないんでしょうけどね。

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1時間あまりでようやく頂上に到着。
ベンチにへたり込んで休んでいたら、隣のベンチに座っていた40代か50代くらいの中年男2人組の会話が聞こえてきました。

「いま完全にフリーなの?」
「そう。自給自足しようと思って」
「えっ、ホントに?」
「うん。農業をやろうと」
「どこで?」
「いろいろ探してるところ」

いやあ、自給自足の生活に足を踏み入れようとするオジサンってほんとにいるんですね。
いいことです。
60代、70代まで会社にしがみつくのだけが人生じゃない。
やりたいことがあったら、いつでも果敢にチャレンジした方が、きっと後悔しないでしょう。
同じオジサンとして、心の中でエールを送りました。

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しばらく休憩したら、いよいよ城山茶屋へ向かいます。
さらに約1時間の山歩き。
ここも最後の方は階段が続き、またしても「果てなく続くストーリー」です。
ヨロヨロと進むぼくの脇を、トレイルランナーがさっそうと追い越していきます。
どうしてこんなに体力が違うんだろう。
ともかく、茶屋がある小仏城山にようやく到着しました。
やっとかき氷にありつける!

ところが・・・

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茶屋は閉まっていました。

誰もいません。
「かき氷」と書かれたノボリも店の中に仕舞われています。
なんということでしょう。
前日の30日が日曜日だったので、その日を最後にあとは登山客が来る週末だけの営業に変更したのかもしれません。
理由はわかりませんが、ガッカリ。
夏休みの宿題をこなすことはできませんでした。
来年に持ち越しですね。
小学生と違って、先生に怒られないのが大人のいいところ。
ベンチに横たわると、そよ風が吹いていて、心地いい。

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気を取り直して、来た道を戻っていきます。
城山茶屋の名物かき氷を食べられなかった代わりに、高尾山名物の天狗焼きを購入。
疲れた体に甘さが染み渡ります。
それでもヨレヨレの体は言うことを聞きません。
高尾山から歩いて下りる気力がなくなり、初めてリフトに乗って下山しました。

疲れを取るのは、やっぱりここ。
高尾山口駅に隣接した極楽湯です。

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ゆったりと湯に浸かり、食事処でカレー南蛮そばを食べて帰宅しました。
久しぶりの山歩きは、かなりキツかったですね。
基礎体力をつけないと。
今月から、またいろんな山に行ってみたいと思っています。