49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

セミリタイアの味方、ベーシックインカムがいよいよ現実化してきた

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将棋の藤井聡太2冠がまだ中学生棋士だったころ、新聞のインタビューに応じた記事が印象に残っています。
いま社会で関心があることについて聞かれた藤井少年は、「ベーシックインカムです」と答えたのです。
中学生ですよ。
エロに目覚めて女の子に夢中になるか、サッカーやゲームに熱中するくらいの年頃です。
社会に関心があると言っても、せいぜいオリンピックとか受験とか。
あるいは意識の高い子が環境問題に目を向けるくらいでしょう。
それが、「ベーシックインカムです」。
大人でもこれが何かわかっていない人が多数派かもしれません。

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ベーシックインカムとは、政府が全国民に対して生活に必要な最低限の金額を定期的に配る政策のことです。
金持ちにも貧乏人にも、生活保護費くらいの金額が毎月一律に支給されるということですね。
いいじゃないですか〜
贅沢さえしなければ、もう働かなくてもよくなるんですよ。
こんな夢物語のような都合のいい話なんてあるわけないと思うでしょ。
でも、もうすでにいろんな国で実験が始まっているんです。
フィンランドやカナダのオンタリオ州では実証実験が行われていて、ドイツでは月15万円を120人に3年間支給する実験が来年から始まるそうです。

この実験、120人の募集に対して応募は120万人!
実に1万倍の競争率です。
日本でやるんだったらぼくも応募するよな。

なぜベーシックインカムが実験され、議論されているかといえば、今後は人間がやる仕事がどんどんなくなっていくからです。

  この記事で指摘したように、人間社会が狩猟生活から農業主体に移っても、農業から工業へと変わっても、人々の仕事はなくなりませんでした。
だけど、高度知識社会に移るときに、人間がやってきた多くの仕事が消滅してしまうのです。

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実際、駅の改札はほぼ自動化されて切符を切る駅員はいなくなったし、スーパーやコンビニではレジの自動化が進んでいます。
フィンテックが発達して銀行員たちは数万人単位でのリストラが進められています。
高度な知的能力が要求される数少ない仕事に対しては高給が提示され、誰でもできる残りの仕事は低賃金の作業になる流れは、現実に起きています。

としたら、ぼくたち凡人はベーシックインカムを受け入れて楽しく暮らした方がいいんじゃないでしょうか。
いまは手取り14万円、15万円といった仕事に多くの人が就いています。
毎日くたくたになり、ストレスを抱えながら低賃金で働くくらいなら、ベーシックインカムで14万円くらいもらって、あとは気軽にアルバイトでもした方がいいですよね。
もちろん課題は山積みです。
財源はどうするのか、移民が押し寄せる心配があるのではないか、など議論は尽きません。
でも、世界はベーシックインカムを現実的な選択肢として真剣に考えて動いているのです。

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タダでお金をもらったら人間はみんな自堕落な生活を送ると思ったら間違いです。
過去の実験では、多くの人が能動的に動くことが実証されています。
仕事がなくても、どうやったら楽しく、幸せに過ごすことができるのか。
この課題はセミリタイア生活と同じですよね。
日本でもいずれベーシックインカムの実験があるかもしれません。
そしたら、真っ先に応募しようっと!