青梅丘陵ハイキングコースを歩いたら・・・バテた
東京都民の山登りといえば、まずは高尾山ですよね。
間違いない。
東京の山では他を圧倒してそびえ立つ存在です。
そびえ立つといっても、標高599メートルだけど。
続くのは青梅丘陵でしょうか。
高尾山と合わせて、東京初心者山歩き界のツートップと言えます。
たぶん。
野球界でいえば、王と長嶋のようなもの。
漫画界でいえば、藤子不二雄。
あれ、ちょっと違うか。
ともあれ、きのうは天気がよかったので青梅丘陵ハイキングコースを歩いてみることにしました。
「いくさばた」と読みます。
カッコイイですね。
しかも、無人駅。
シブい。
東京都内の電車に乗って、無人駅で降りる経験ってなかなかないですよね。
ここからハイキングコースが始まるのですが、しばらく車道を歩きます。
これが危ないんですよ。
ガードレールもなくて、横を大型トラックがガンガン走り抜ける。
ツートップなんだから、ちゃんと歩道を整備してほしいですね。
30分ほどで登山口に到着。
いよいよハイキングコースだ。
と思ったら、ひたすら階段を上ります。
ぼくは半年ほど前から週1回くらいのペースで山歩きをしているのですが、一向に体力がつきません。
毎回毎回ハアハア言いながら登るのです。
千メートル、2千メートル級ならともかく、数百メートルの山でこれですよ。
いつになったら体力がつくのだろう。
このコースは雷電山や辛垣山、三方山などを経ていきます。
ルートからちょっとそれて登ればそれぞれの山頂に行けるのですが、すべて無視。
なんせ、ひ弱ですからね。
少しでも上りは回避したい。
ハイキングって、周りの景色を楽しんで鼻歌でも歌いながら歩くイメージがあるじゃないですか。
ここは薄暗い杉林の中をひたすら上り下りするだけで、ぼくにとっては修行しているようなもの。
眺望も、ちょっとだけ市街地が見える場所があるくらい。
これは山頂に登ってないから文句は言えないけど。
休む場所がないので、階段を上りきっては両膝に手をついてゼイゼイ息をするのを繰り返していました。
ああ、情けない。
しんどいなあ、早く帰りたいなあと思い始めたころ、様相が変わりました。
コースの後半になると道幅が広くなり、なだらかになってきたのです。
休憩所まで整備されている。
登山客の姿も急に増えてきました。
これなら確かに「ハイキングコース」だ。
でも、体力を使い切ったぼくにはハイキングを楽しむ余裕はもはや残っていませんでした。
とにかく休憩所で休みたい。
が、しかし・・・。
休憩所に行くのに階段を上らんといかんのか~い!
いや、オレは休みたいんだ。
どんな罰ゲームや~。
3時間も歩いてきて、ヘロヘロになったぼくに、さらに階段を上る気力は残っていませんでした。
休憩所にたどり着けないため休むのをあきらめてゴールの青梅駅に向かいます。
なんか変だよね。
このコースは、途中で下山できるルートがたくさん用意されています。
軍畑駅からスタートするより、青梅駅を出発してなだらかな「ハイキングコース」を楽しみ、途中で降りるのが初心者にはいいかと思いました。
出発から3時間半で青梅駅に到着。
バテました。
暑さもあるのかな。
夏の山歩きは無理しないで高尾山くらいにしておこう。
青梅駅には懐かしい昭和の雰囲気の映画看板がありました。
プラットホームの待合室もレトロ。
クーラーも効いていて、なごみます。
ハイキングコースの休憩所では休めなかったけど、ようやくゆったりと疲れをいやすことができました。