49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

ちゃんぽんの立ち位置を高円寺「じげもんとん」で考えてみた

f:id:hima-life:20200818181340j:plain

麺類の王道と言えば、誰がなんと言ってもラーメンでしょう。
ラーメンが嫌いな日本人って、ほとんどいないんじゃないでしょうか。
子どもからお年寄りまで、ラーメン大好き。
海外に打って出る日本の麺類も、まずはラーメンです。
Ramenはスシと並んで、もはや国際食になりました。

続く2番手を争うのは、そばとうどんですよね。
こちらも日本全国どこでも食べられる庶民の味方。
東日本はそばが多く、西日本はうどんが主流だと思います。
どちらが人気なのでしょう?
以前はそばがやや優勢のように感じていましたが、近年は丸亀製麺や花まるうどんのチェーン店が出てきてうどんも勢いがあるようです。
そもそも、そばとうどんの両方を出している店が多く、両者は共闘している面もあります。
仲良しのライバル関係といったところでしょうか。
そのくせ「立ち食いそば屋」とは言っても「立ち食いうどん屋」とはあまり言いません。
うどんの心境はいかに。

f:id:hima-life:20200818181407j:plain

さて。
ここで問題になるのが、ちゃんぽんです。
非常にビミョーです。
ちゃんぽんと言えば長崎ですが、どの県に行っても食べられます。
じゃあ、どんな小さな街でも必ず食べられるかと言えばそこまでではない。
そこそこメジャーで、そこそこマイナーなんですね。
夏と言えば冷やし中華とそうめんですが、ちゃんぽんは季節の特徴があるわけでもありません。
似ているのは冷麺でしょうか。
ラーメンは博多や札幌、喜多方のように各地の名物になっていますが、冷麺は盛岡でちゃんぽんは長崎。

両者ともかなり限定的です。
ただ、冷麺は焼肉屋で食べるものというイメージが強く、専門店はほとんどありません。
一方、我らがちゃんぽんはリンガーハットという全国チェーンが頑張っています。
ちゃんぽんは冷麺よりはちょっと上、と言ってしまっていいでしょう。

というわけで、ちゃんぽん専門店「じげもんとん」の新高円寺店に行きました。
新高円寺駅から中野方面へ徒歩1分です。

ぼくが知っているちゃんぽんは白濁のトンコツスープだけなのですが、ここは「白ちゃんぽん」と「紅ちゃんぽん」があります。

f:id:hima-life:20200818181909j:plain

サイズも大・中・小に「極」までバッチリ取りそろえて対応していますね。
「白ちゃんぽん」の中(780円)を注文します。

f:id:hima-life:20200818181615j:plain

店はカウンター席だけ。
厨房からジャージャーと野菜を炒める音が聞こえてきます。
ほどなく、具材がこんもり盛られたちゃんぽんが運ばれてきました。

キャベツにキクラゲ、もやし、にんじん、ちくわ、玉ねぎ、豚肉と満載。
ピンク色をしたカマボコの細切りが入っているところが、いかにもちゃんぽんという感じで好きです。
麺はモチモチして少し縮れています。
この麺、どこかで食べた感じだなあと考えて、思い当たりました。
油そばの麺に似ています。
白濁のスープはコクがあるけど、全然しつこくない。
店の説明では「超高火力で長時間炊き込み旨味を抽出したスープは、驚くほど繊細でクリーミー」とあります。
確かに繊細な味ですね。
スイスイと食べ進むことができます。

f:id:hima-life:20200818181647j:plain

ちゃんぽんの魅力は、野菜がたっぷり入っているところですね。
体のあちこちにガタがきているぼくらアラフィフの中年は、ラーメンを食べるとき、心のどこかに罪悪感が宿るんですよ。
イケナイことをしている、後ろめたい気持ち。
塩分を控えようと、スープを少し残したりして。
でも、野菜こんもりのちゃんぽんは、どことなくヘルシーじゃないですか。
シャキシャキしたキャベツやもやしを頬張っていると、罪悪感がちょっと緩和されるんです。
思わず、スープを全部飲み干しちゃいました。

いいのかな。

いいんです!
オイシカッタ。