49歳からのセミリタイア生活

49歳で早期退職しました。東京・高円寺の街あるき、時事ニュース、趣味のことなどをつづります。1日おきに更新。

山登りはドラクエと同じ〜伊豆ヶ岳に行ってきた

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前回、埼玉方面での山歩きに踏み出したぼくは昨日、いよいよ「埼玉で一番人気」と言われる伊豆ヶ岳へ向かいました。
西武秩父線に乗って、トコトコと正丸駅へ。
この路線、単線なんですね。
単線の電車に乗る機会は少ないので新鮮です。
周りの風景も緑ばかり。
この先、行き着くところまで行くとポツンと一軒家が立ってそう。

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まだ連休なのに、降り立った客はぼくを含めて2人だけ。
ガイド本に載っている「一番人気」は本当なの?
寝坊したので、11時半ごろ駅を出発です。
歩いていくと、山から降りてくる人たちとすれ違います。
山はすでに秋。
日陰は涼しく、歩きやすい。
20分ほどで登山口に到着です。
ゆっくり登っていくのですが、いつも不安なんですよね。
本当にこの道で合っているのか。
道なのか、ただの沢なのかよく分からないルートを進みます。
途中、傾いた橋を渡ったりして。

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いつもはなるべく平日に山に行くようにしているのですが、休日だと人とすれ違うことがあるのがいいですね。
この道で大丈夫なんだと、確認できるので。
伊豆ヶ岳へは歩きやすいルートですが、ときどき迷うことがあります。

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分かれ道に立っている標識が「ゴミは持ち帰りましょう」。
いやいや、右に行くのか左が正解なのかを教えてくれ〜
心配しなくてもゴミはちゃんと持ち帰りますから。

不安といえば、こんなお知らせも木の幹に張り出してありました。

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「熊 注意! 目撃情報あり!」
ゲゲッ!
前回はマムシでした。

 

今回はクマですか!
「山に入る場合は、熊に自分の居場所を知らせる工夫(ラジオ、大きな鈴を携行する)をしましょう」と書いてあります。
もうすでに山に入って1時間くらい経っているのですが。
これからラジオや鈴を取りに戻れというのでしょうか。
ただ、いい情報も書いてありました。
「万が一、熊に遭遇したら、慌てず、ゆっくり後退し、決して近づかないでください」
なるほど。
ゆっくり後退すればいいんですね。
マムシのときは「マムシに注意」とだけ書いてあったから、対処法を知らせてくれるのはありがたい。
熊さんに出会ったら、ゆっくり後退することにしようっと。

そうこうしているうちに、頂上に近づいてきました。
最初に目指していたはずの正丸峠は標識がわからず、いつの間にか過ぎていたみたい。
伊豆ヶ岳の近くの五輪山に着きました。
拓けたスペースで一息つけます。

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ただ、「五輪山」の看板は地面に落ちていて、いまの東京五輪の状況を暗示しているようです。
組織委員会の関係者のどなたか、五輪を成功させるためにも看板を元に戻した方がいいかもしれませんよ。

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最後の急勾配を登り切って頂上に到着。
正丸駅から1時間40分ほどでした。
標高851メートルは、今年山歩きを始めてから最高記録ですね。
達成感があります。

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山登りって、ドラクエと同じです。
ミッションやクエストを一つ一つクリアしていって、そのたびに達成感を味わう。
人生は死ぬまでの暇つぶしなので、ちょっとずつ小さな達成感を味わいながら過ごすのがいいんだと思いますね。

帰り道も確信がないまま歩きます。
ネットでは「帰路は五輪山を過ぎた先から右手の支尾根に入り、坂道を下って・・・」と書いてありますが、右手の支尾根がどこか分かりません。
そもそも「支尾根」っていったい何のことやら。
たまたまそれらしきところから歩いてきた男性がいたので「そっちが駅の方向ですか?」と聞いてみたら、そうでした。
ラッキー!
標識も何もないので、男性とすれ違わなかったら遠回りで帰っていたかもしれません。
14時半に正丸駅に到着。
3時間の山歩きでした。
それほどハードでもなく、いい感じのルート。
心地よい疲れが全身に広がります。
帰りの電車は1時間に2本だけ。
ちょうど前の電車が行ったばかりでしたが、次の便までぼうっと過ごす30分は至福のひとときでした。